ストーリーは作家が考えるものではなく、作家は既にあるものを逃さないようにキャッチするのみ

私は、ストーリーも実は小説にとってたいした問題じゃないと思っています。ストーリーは自然に発生してくるもので、むしろ自分が書こうとしている、まだ書かれていない物語が、すでにストーリーを持っているわけです。ストーリーは作家が考えるものではなくて、実はすでにあって、それを逃さないようにキャッチするのが作家の役目である。
『物語の役割』 P.71