IBMの知財部門はプロフィットセンター

IBMでは、業績不振かの一九九三年に就任したルー・ガースナー会長が、専門のテクノロジー・グループを結成し、約六ヶ月かけて保有する特許のすべてについて技術的な競争力があるか、事業化のめどが立っているかを洗い出しました。どうのうえで、技術の外販・ライセンシングを進め、同社の特許料収入を一九九四年の約五億ドル(約六〇〇億円)から、二〇〇一年には約一五億ドル(約一八五〇億円)にまで増加させました。同社では、知的財産権部門はプロフィット・センターとして位置づけられており、実に経常利益の約二〇%がこの部門からの収益によっています。
知財マネジメント入門』 〜Ⅳ 知財活用のマネジメント P.152,153〜