2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の夢や希望を語り続けること

人生の岐路に立ったとき、豊かな示唆や貴重な助言を得るには、友人、知人、先輩、誰でもいいですから、自分の夢や希望を語り続けることです。そうすれば、岐路に立ち、迷ったとき、行くべき道はどこにあるのか、必ず羅針盤になってくれる人が現れます。思い…

何も問題のない仕事などあり得ない

どんな仕事でも必ず何かしらトラブルは起きます。何も問題のない仕事などあり得ません。それでも意思に蹴躓きながら、ひたすらバンピーロード(bumpy road でこぼこ道)を歩いていくのです。最後まで歩き通せば、必ず結果はついてきます。 『グローバルで成…

愚直に"Do the right things"を貫く

言われたことを一生懸命正しくやろうとします。正しいことをやろうとするのではなく、いわれたことを最大限正しくやろうとするのです。 はっきり言います。そんな枝葉の迷路まで入り込む必要などないのです。本筋と大事な脇道さえきちんと押さえておけば、ち…

愚直に"Do the right things"を貫く

愚直に"Do the right things"を貫き、一歩一歩こつこつと歩を進めていたら、まわりのいろいろな方々に助けられて、いつの間にか少しずつ成長することができた。それが米国である程度のポジションを得ることができた一番の理由だと思っています。 『グローバ…

グローバルで成功するプロの仕事術

主導的立場に立つ人間の資質

このような商売のリアリズムに対する肉体的理解力以外に、主導的立場に立つ人間の資質を評価する基本的要素とは何か。それは次の二つである。 ひとつは「人間性」で、もうひとつは「能力」である。人間性において求められるのは、胆力や他人への影響力、そし…

事業至上主義

企業統治論を語るとき、注意しなければならないことがある。それは、別に株主が偉いわけでもなければ、債権者が偉いわけでも、従業員が偉いわけでもない、ということだ。本質は、事業にある。あくまで事業至上主義だ。 『会社は頭から腐る』 〜第5章 ガバナ…

ガバナンスの真の使命

繰り返すが、ガバナンスの真の使命は、 経営者、経営陣をして企業価値を長期的、持続的に高めるように努力させること その過程で生じるさまざまなステークホルダー間の利害対立を、企業価値の本質的な構造という共通のゴールに向けて調和合一する後ろ盾にな…

本来的な企業価値を持続的に高める制度があるべきガバナンス構造

買収防衛策の議論も同様である。そこでなされるべきは、当該企業が構築すべきガバナンス構造として、企業の本来的な価値を長期的、持続的に高めるためにどんな制度が最良かを議論することである。その観点から本質を突いたカウンタープロポーザルはほとんど…

知識集約化の流れの中では資本家のカネが事業収益を生み出すわけではない

そもそも統治される側である経営者や従業員は統治されるだけの納得性を持たなければならない。あらゆる産業で知識集約化が進む中、彼らに資本家が出してくれるカネのおかげで事業収益を生み出している実感はない。マルクスではないが、生産手段、付加価値の…

会社は何のためにあるのかという本質的な問いから逃げてはいけない

人はなぜ生きているのかという哲学が常に問われるように、そもそもこの会社は何のためにあるかを問わなければならない。この最も本質的で、問い詰めると答えのない問いから、皆が逃げている。それを抽象化して、株主主義だ何だという議論をしたほうが簡単で…

ガバナンスが果たす役割で最も重要なテーマはトップの選抜と罷免

ガバナンスが果たす役割の中で、最も重要なテーマは何なのか。これは政治の仕組でもそうであるように、トップマネジメントの選抜と罷免にある。どんなふうに選び、どんなふうに裁量権を与え、どういうときにクビを切るか、という問題である。ほとんどの統治…

大事なのは人間への洞察

再生を担う人間には、三つの能力が必要になる。事業を知っていること、経営を知っていること、そして人間に対する洞察力である。それは経営者はもちろん、再生企業を買収して統治する側も同じである。私の場合は、事業面についてはコンサルタントとして鍛え…

再生は「言い訳」との戦い

再生は、実は「言い訳」との戦いなのだ。部分改革を順次展開するというアプローチは、この言い訳をわざわざつくってやるようなものである。財務面で毎年たくさん利益を出し続けろという一方で、事業面では営業のやり方を大変革しろといわれれば、誰だってそ…

当たり前のことを当たり前にやるには仕組が必要

実は、当たり前のことを当たり前にやるのは、いうほど簡単ではない。むしろ大変難しいことである。人間も集団としての組織も、放っておくと緩い方向に向かう本性を潜在的に持っているのだ。だからこそ、その仕組みを整える必要があるのだ。 『会社は頭から腐…

経済合理性に基づく外部規律を働かせる

名門企業の没落でもったいないのは、そこに本来、優秀な人材が多数いるにもかかわらず、それらの人材を生かし切れていない点である。さらに、本来優秀だった人さえも長年、組織の論理に浸りすぎた弊害で、戦うプロフェッショナルとしてまったく機能しなくな…

PDCAを回すことは人間の本性と異なる

このPDCAを回すというのは一見簡単に見えるかもしれないが、人間の本性と違うものを要求されているのだ。基本的に人間は弱いもので、見たい現実しか見たくない生き物なのである。そういう人間が集まってやっている以上は、むしろPDCAは回りにくくなるのが当…

自社の事業の経済構造を理解する

三つ目は、競争の中で利益を上げるための経済構造を理解することである。シェアをとるために価格を下げても、その価格で販売し続けると利益が出ないようでは企業活動といえない。自社の事業の経済構造をきちんと理解しないで競争に挑むと、企業の目的であり…

人間を動機づけているものの本質を理解する努力を行うが第一歩

そんな人間の価値観、行動様式そのものを変えるのが真の経営者だ、という人もいるかもしれない。世の中には「自分は人間を根っこのところからかえることができる」という人もいる。しかし私自身は、それほどの超人的な力を持っていないし、逆に、世にカリス…

人間は土壇場では動機づけの構造と性格に正直にしか行動できない

産業再生機構での再生の修羅場で見た人間模様。これらを通じて見えてくるのは、ほとんどの人間は土壇場では、各人自身の動機づけの構造と性格に正直にしか行動できないという現実であった。 そこに善も悪もなく、言い換えればインセンティヴと正確の奴隷とな…

異なる背景、個性、動機づけを持った存在が協働することの難しさ

人という情緒的で、それぞれに異なる背景、個性、動機づけを持った存在が、共通の目的に向かって協働することの難しさを忘れてしまう。 『会社は頭から腐る』 〜第1章 人はインセンティヴと性格の奴隷である P.3〜

会社は頭から腐る