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ポジティブ・シンキングとは前向きに考えることと解釈されていますが、真のポジティブ・シンキングは、明確なビジョンのもとで、それに向かって思考を集中し、断固たる勇気を持って行動することです。 ビジョンから目をそらさないこと。身をだ下出す勇気を持…
あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。 『永続敗戦論――戦後日本の核心』 P201
私は、状況がどれほど厳しい時も自身を失わず、楽観的な姿勢を保つようにこころがけてきた。なにかに感染しても、一晩ゆっくり休めば8時間後にはその影響がやわらぐことが多い。夜、自分は勝利に向かって歩んでいると思いながら職場をあとにすると、自分以外…
将たる者は人に好かれるだけでは足りない。人を好きなる能力が必要なのだ。 『危機の宰相』 〜第四章 敗者としての池田勇人 P.92〜
後藤以上の理想家はいるかもしれない。後藤以上の実行かもいるかもしれない。しかし、その双方をかねているのは、ほかにいない。 『後藤新平の「仕事」』 〜後藤新平の「仕事」 P.167〜
政治家がふつう考えているのは、自分のときにどう実現するかということですけれども、多分後藤の発想には、自分が死んで何世代かしたときに実ればいいというぐらいの射程距離の長さがあると思うんですね。悲しいことに、日本の近代を指導した薩長にも、それ…
彼は従来からの因習にとらわれない。従来からの因習にとらわれないということは、何か事を始めるに当たって、既にある考え方とか方向性に従うのではなくて、考え方や方向性をだすために、きちんと土台になるものを「調査」して、現実からあるべきものを作り…
「俺の言うことをハイハイと聞くだけの人間は役に立たない。俺の言うことにたいして、それは違う、とか、こうしようと提案できる人間が役に立つのだ」 と言って自分に直言する人を大切にしていたが、十河のような人間に対しては特に信頼が深かった。 『小説 …
「法律は仕事の手段ではないか」 というのが口癖で、 「それはこの条文に違反するのでできません」 と言われると、 「それならその条文を変えろ」 というのが常だった。 『小説 後藤新平』 〜御親兵一割の損 P.172〜
「閣下は台湾総督をお受けするに当たって、どういう条件をつけたんですか」 児玉は座り直して言った。 「条件は何もつけない。ただお受けした。予め条件をつけるなどということは私は好まない。赴任してみて要求すべきことが生じたらそのとき要求すればいい…
ふだん親しくしている、していないではない。何を語り、何を戦っているかだ。それが正しければ世間は指示する。 『小説 後藤新平』 〜投獄と復活 P.67〜
軍部の惰性で回る大きな車輪の前に身を挺して歴史の流れを変えようとした。危機を食らって生きる男の本領発揮である。 『後藤新平 日本の羅針盤となった男』 〜第4章 台湾統治 P.231,232〜
のちに「大風呂敷」と陰口を叩かれる新平の予算感覚は、天与のものだった。私的な借財も含めて「大きな金を動かし、高い効果を期す」新平のコスト意識は、本人の派手好みの一面があったにしろ、突きつめれば「金は天下のまわりもの」ととらえるおおらかさと…
近代化の命題に沿って「より多く、より速く、より効率的に人やモノ、資本、情報を流通させる」には都市を大改造し、幅広い道路、鉄道を通し、広場を設け、街を開く必要がある。そうすれば都市の価値はさらに高まり、国が栄える、と新平は発想し、台湾や満州…
すでに素晴らしい世界で活躍されているプロフェッショナルの方々。この方々が、様々な場で示される「存在感」とは、実は、特殊な能力ではありません。若き日より、仕事を通じて身につけ、鍛え続けた「集中力」が、いつか、「存在感」と呼ばれる力量へと昇華…
「退却は進軍の一〇倍の勇気がいるんです。決断力も必要です。あれこれみんな追いかけると虻蜂取らずになる。ソフトバンクをはじめた第一日目から、デジタル情報革命のために会社をはじめている。それが全ての根源であり、中心軸。そういう意味では申し訳な…
真ん丸い顔である。童顔といっていい。人なつっこい表情。背丈は小柄。 どこに魅力があるのか、誰にもわからない。だが、その表情に動きがある。 それはときとしてすさまじい爆発力を見せる。底知れぬエネルギーが秘められているのだ。 孫は何事にも情熱をも…
そうだ、あの男こそもってこいの人物だ、いつでも、また何にでも使える男ならあの男にかぎる、それでは大急ぎであの男を奈落の底から引き上げろ!総裁政府でも統領政府でも帝政でも王政でも、いったん政府が苦境に立って、適当な仲介者、調停者、整理者がい…
「卿が従来の行状を改めらるることは余の望み得ざることである、いかんとなれば、すでに数年以前より余がいかに不満を明示するも、卿においてはなんら改めらるることなき故である。卿は自己の意図の純正なるを確信さるるがゆえに、人は善をなさんとの意図を…
フーシェはナポレオンのもつ巨大な危険な悪魔的な力をよく知っている。ここ数十年のうちには、このような臣事するに値する傑出した天才は、ふたたび世にあらわれないだろうということはわかっているのである。またナポレオンにしても、自分の意中を電光石火…
彼のお手製のこの楽器をフーシェが演奏する時は、堂に入った芸術家の腕前を示した。権力というものは、ひそかに味わい、小出しに使うものだという、権力の最高の秘訣を彼は心得ている。 『ジョゼフ・フーシェ』 〜第四章 総裁政府と統領政府の大臣 P.142〜
輝かしい栄誉も人気というあやしげな幸福も、よろこんで彼は他人にくれてやる。情勢を達観し、人々を左右し、表面上の世界の指導者を実際においてあやつり、自分のからだは賭けないで、あらゆる博打のなかでも最高度の興奮を与えてくれる恐ろしい政治の博打…
この泰然自若たる冷血性はまたフーシェ特有の力なのだ。神経質に気にかかるというようなことは絶対になく、感覚の欲望にとらわれるということもない。情熱という情熱は、その額の厚い壁の背後に鬱積しては、散ってゆく。自分の実力は遊ばせておいて、その間…
お金をもって死ぬわけにはいきませんし、家や衣服などを所有することにも興味がありません。その代わり、異質で多様な経験を得ることには惜しまずお金を使ってきました。そして、それこそが自分のなかでの軸をつくり、軸を磨いてきたと思っていますし、いま…
私にとって、ライフネット生命は「我が子」同様です。 「我が子にどんなふうに育ってほしいか」と聞かれて「五年後に幼稚園でいちばんになってほしい」と答える親がいるでしょうか?この世に生を受けた以上、まずは健康に、元気に、そして人から愛されて育っ…
私は、目の前の課題がたとえどんなに大きくとも、いきなり横に跳んだり裏に回ったりはせず、まずは真正面に立って「この壁をどうしたら乗り越えられるのだろう」と考えることが大切だとおもっています。よく考えて、「手間はかかるかもしれないが、こうすれ…
このような国という大きな単位でなくても、たとえば「自分の子どもや孫にどんな社会を残したいか」ということを普段に問い続けることが、ひいては事業におけるビジョンを形づくっていくのだと思います。 『「思考軸」をつくれ』 〜「違った人」をいかすリー…
長いスパンで歴史を見れば、何の脈絡もなく突然時代があらぬ方向に動き出すなどということは、天変地異以外にはないと言っていいでしょう。変化するにしても必ず予兆はあるし、それは社会を冷静にみていれば察知できることが多いのです。「歪みはいずれ正常…
少しオーバーに言えば、私は、全てのリーダーのやりたいことは、「“世界経営計画”のサブシステムであるべき」だと思っています。要するに「世界をどのように解釈し、それをどのように変えたいと思い、自分はそのなかのどのパートを受け持ちたいと思うか」と…
仕事でも、それまで自分とは関係がないと思っていたテーマのセミナーに参加してみたり、他部署と合同のプロジェクト・メンバに手を挙げたりするなどの方法で自分をいつもと違った場所に追い込むことも必要でしょう。通常の価値観から大きくはなれたところを…