2011-05-30から1日間の記事一覧
「俺の言うことをハイハイと聞くだけの人間は役に立たない。俺の言うことにたいして、それは違う、とか、こうしようと提案できる人間が役に立つのだ」 と言って自分に直言する人を大切にしていたが、十河のような人間に対しては特に信頼が深かった。 『小説 …
「法律は仕事の手段ではないか」 というのが口癖で、 「それはこの条文に違反するのでできません」 と言われると、 「それならその条文を変えろ」 というのが常だった。 『小説 後藤新平』 〜御親兵一割の損 P.172〜
「閣下は台湾総督をお受けするに当たって、どういう条件をつけたんですか」 児玉は座り直して言った。 「条件は何もつけない。ただお受けした。予め条件をつけるなどということは私は好まない。赴任してみて要求すべきことが生じたらそのとき要求すればいい…
ふだん親しくしている、していないではない。何を語り、何を戦っているかだ。それが正しければ世間は指示する。 『小説 後藤新平』 〜投獄と復活 P.67〜