2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

非共有環境の影響のほうが共有環境の影響よりも優位

人間の心や行動の個人差が遺伝の影響を受けていることを科学的に実証する双生児法の基本的な考え方を述べ、ふたごのデータが個人差の要因として遺伝、共有環境、非共有環境の三種類の影響を明らかにできることを説明した。この三種類の影響は、さまざまな心…

同年齢の仲間集団のほうが家庭より子どもにとって重要な環境

親の役割を重視しようとするほとんどの研究が遺伝要因を考慮していない。だが親が子に伝えるのは環境よりも遺伝子である。ここまでは行動遺伝学の知見そのものだが、彼女はここからさらに進んで、子どもにとって重要な環境が、家庭ではなく、子どもが属する…

利他性を自覚的にコントロールことはヒトの遺伝子の環境適応方略

いわゆる「大人になる」というのは、自分の社会的行動に潜む利他的な側面に気づき、それを自分で自覚的にコントロールできるようになることである。これらは、遺伝子たちが自分自身を残し続けようとした長い進化の歴史の過程で、特にヒトにおいて顕著に表れ…

遺伝マインド 遺伝子が織り成す行動と文化