非共有環境の影響のほうが共有環境の影響よりも優位

人間の心や行動の個人差が遺伝の影響を受けていることを科学的に実証する双生児法の基本的な考え方を述べ、ふたごのデータが個人差の要因として遺伝、共有環境、非共有環境の三種類の影響を明らかにできることを説明した。この三種類の影響は、さまざまな心や行動の諸側面について見たとき、おしなべて遺伝の影響の偏在性、共有環境の影響の希少性、非共有環境の影響の優位性の一般的特徴が法則のように見られることから、行動遺伝学の三原則と呼ばれている。
『遺伝マインド』 P.157