ユダヤ人がパレスチナにイスラエルという国を作りアラブ人が追い出したことがパレスチナ問題

かつてアラブ人が住んでいたパレスチナというところに、ユダヤ人がイスラエルという国をつくった。そのため、多くのアラブ人が住むところを失った。イスラエルはそこに国をつくる権利があると言って譲らない。追い出されたアラブ人はもちろん、周辺のアラブ諸国は、それは無法だと言って譲らない。そこで「喧嘩」になる。この「喧嘩」がもう半世紀以上続いている・・・。
『「テロリスト」がアメリカを憎む理由』 P.44

ストーリーは作家が考えるものではなく、作家は既にあるものを逃さないようにキャッチするのみ

私は、ストーリーも実は小説にとってたいした問題じゃないと思っています。ストーリーは自然に発生してくるもので、むしろ自分が書こうとしている、まだ書かれていない物語が、すでにストーリーを持っているわけです。ストーリーは作家が考えるものではなくて、実はすでにあって、それを逃さないようにキャッチするのが作家の役目である。
『物語の役割』 P.71

金融当局が左右できる金利がゼロの際、政府支出を増やすことが不景気からの脱出に不可欠

本書の主要テーマの一つは、深刻な不景気に陥った経済で、金融当局が左右できる金利がゼロ近くにあるときには、政府支出は減らすのではなく増やすべきだ、ということだった。大恐慌を終わらせたのは、連邦支出の急増であり、今日のぼくたちも、それに類することがどうしても必要だ。
『さっさと不況を終わらせろ』 P.296

「自由」と「民主主義」は上から「アメリカ的生活様式」を下からアメリカを統合した

「現代アメリカ」には彼らをおのずから一つに結びつける要素があった。それは、消費文化、すなわち「アメリカ的生活様式」である。資本家も中産階級も労働者も、移民も非白人も女性も、消費文化を受け容れ、「アメリカ的生活様式」を追求した。「自由」と「民主主義」の理念が、アメリカ社会の上から多様な国民を統合するものであったのに対し、消費文化、すなわち「アメリカ的生活様式」は、下から、すなわち国民の生活的欲求のなかから自発的に統合へと向かわせる役割をはたしていたといえるだろう。
アメリカの20世紀〈上〉1890年~1945年』