2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

グローバル資本主義の問題の根幹は、グローバルレベルの制御主体が存在しないこと

グローバル資本主義の問題の根幹とは、今やモノもカネも国境を越えて自由に羽ばたいているのに、それを制御する主体が国家単位に分散しているということにあるのだ。・・・<中略> 岩井克人氏は言う。 「あのアダムスミスの『見えざる手』を曲がりなりにも…

階級感覚が薄い社会であるため、日本には「現場力の重視」という思想が強い

日本は世界の中でもひときわユニークな文化伝統を持った社会である。 たとえば、閉鎖的な島国の中で暮らしてきたことで生まれた「損して得取れ」という信頼第一の思想、あるいは階級感覚が薄い社会であるがゆえに培われてきた「現場力の重視」の思想など、日…

国家とは国際社会において外交と防衛を、国内において治安維持と徴税を行う主体にすぎない

「国家とは何か」という設問に対する答えはさまざま考えられるが、私の考えるところ、結局、近代国家とは国際社会において外交や防衛を行う主体であり、国内においては治安維持と徴税を行う主体にすぎない。 『資本主義はなぜ自壊したのか』 〜第七章 「日本…

解雇規制の強さと非正規社員の増加が現場の分断を引き起こしている

競争力のなくなった産業で雇用調整が行われれば、解雇された労働者は職業訓練学校で将来有望な産業に見合ったスキルを磨くことができる。企業は亜tらしい産業を立ち上げても、スキルを身につけた労働者をすぐに調達することができるから、産業構造の転換はス…

アメリカ人は文化や民族を基盤にしなから、それを超えた理念を自分たちは持つと信じる

文化や民族を基盤にしていないがゆえに、彼らアメリカ人は「自分たちの唱える理念こそ、偏狭な民族性や古い歴史のしがらみを越えたものであり、普遍的、世界的な価値を持っている」と信じて止まないからである。アメリカはなぜグローバル資本主義を強力に推…

市場経済の目的は利益と繁栄作り出すことであり、平和と自由を作り出すことではない

市場経済のもとでは、自由も平和も制度化することはできなかった。というのは、市場経済の目的は利益と繁栄作り出すことであり、平和と自由を作り出すことではないからである。 『資本主義はなぜ自壊したのか』 〜第三章 「悪魔の碾き臼」としての市場社会 P…

文化には価格がつかないため、文化価値の破壊は経済的損失とはカウントされない

たとえば、資本主義が発達して、消費生活がさかんになった結果、伝統的な生活習慣が失われたとする。伝統が消えたことはその社会にとっては損失であるかもしれないが、その損失を金銭で表せないのであれば、それは経済学の対象とはならない。まさに「外部」…

マーケットの民主主義的な装いの裏に隠されている何かに注意を払う必要がある

私はマーケットの持っているしたたかな部分、その民主主義的な装いの裏に隠されている部分、マーケットが作り出す人々の精神構造(マーケット・メンタリティ)の変化や社会の変質などにももっと注意を払うことによって、「マーケットをうまく使いこなす」と…

新自由主義の行き過ぎが、格差社会、金融の混乱、モラルの崩壊につながった

サッチャー英首相やレーガン米大統領の政策は、「大きな政府」がもたらす国民負担の上昇や経済の非効率、公的部門の拡大に歯止めをかけ、たしかに経済活性化をもたらすのに役立った。しかし、かつて、「大きな政府」を支持するケインズ経済政策が行き過ぎて…

資本主義はなぜ自壊したのか

自分自身に関する100の文章を英語にしておき、強引にその話題に持っていく

外国人と酒を飲むような場面においては、もう少し応用が必要になってきます。最初のうちは、外国人相手に何を話していいのか、話のきっかけがつかめないなど、いろいろと困ることもあるでしょう。 そこでオススメしたいのは、自分自身に関する100の文章を、…

覚えられない単語は知っている単語とセットで覚える

具体的な世界をより微細に表現する単語を覚える1つの方法は、知っている単語に知らない単語をくっつけること。つまり何か難しい単語があったら、それだけを覚えるのではなく、そこにやさしい単語をくっつけて組にして、それもひとまとめに覚えよう、というこ…

形容詞は「良い」か「悪い」のどちらかに分類してしまう

名詞の説明をする形容詞には、「いい」が「悪い」しかないと割り切ってしまいましょう。分からない形容詞は、いい形容詞か悪い形容詞―ホメてるか、けなしてるかのどちらかだと。実際、ほとんどの形容詞は、そのどちらかに分けられるんです。 『村上式シンプ…

村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける