2010-01-01から1年間の記事一覧

真に偉大な組織は壊滅的な破局にぶつかったときですら、回復してさらに強くなる能力を持つ

真に偉大な組織がそこそこ成功を収めているにすぎない組織と違う点は、困難にぶつからないことではない。一時は交代しても、壊滅的な破局にぶつかったときですら、回復して以前より強くなる能力をもっていることである。偉大な国は後退しても回復しうる。偉…

正しい指導者は進歩を求める創造的な欲求、内部の衝動に常に突き動かされている

正しい指導者は、事業が好調なときも不調なときも、脅威に直面しているときも好機を活かそうとしているときも、いつも変わらず緊迫感をもっている。進歩を求める創造的な欲求、内部の衝動に突き動かされている。いうならば、胸がいつも熱く燃えているのであ…

大規模で素早い解決策で、一気に業績を回復しようとし、長期的な勢いを取り戻すための困難な道のりを着実に歩んでいこうとはしない

第四段階がはじまるのは、後退に反応して、組織が特効薬に頼ろうとするようになったときだ。この動きはじつにさまざまな形態をとりうる。検証されていない新技術に大きく賭ける。実績のない戦略に望みを託す。派手な新製品の成功に依存する、「ゲームを変え…

組織再編とリストラを行うと生産的なことをしているという錯覚が生まれる

組織再編とリストラを行うと、何か生産的なことをしているとの錯覚が生まれかねない。企業はいつでも組織を動かしており、組織の進化ではこれが当然である。しかし、悪いデータや警戒信号に対応するときに組織再編を主要な戦略として使うようになると、否認…

複雑な状況下で曖昧なデータを下に判断する時は、良い結果で何をえられ、最悪の結果で何を失い

うのか、そして最悪の結果を耐えれるのかを考える 現実には、事実が明確に判断できるようになっているとはかぎらない。状況は複雑で、ノイズが多く、不鮮明で、どちらにも解釈できる場合はある。実際のところ、とくに危険な状況になるのは、明確で議論の余地…

主要なポストの中で、適切な人材が配置されていると断言できる比率をどれだけあるのか

会社の主要なポストはどれなのか。主要なポストのうち、適切な人材が配置されていると自信をもって断言できるものはどれだけの比率があるのか。この比率を高めるためにどのような計画を立てているのか。適切な人材が主要なポストを離れたときのために、どの…

成長を担う適切な人材を集めるより速いペースで売上高を増やそうとすると停滞・衰退していく

パッカードの法則によれば、どの企業も、成長を担う適切な人材を集められるよりも早いペースで売上高を増やしつづけながら、偉大な企業になることはできない。・・・<中略>偉大な企業が成長を担う適切な人材を集められるよりも速いペースで売上高を増やし…

規律に欠く拡大のパターン

燃えるような情熱をもって取り組めるわけではなく、これまでの分野に隣接しているわけでもない分野に飛躍するのは規律に欠いている。基本的価値観と矛盾する行動をとるのは規律を欠いている。際立った能力、競争相手より優れた能力を獲得できるわけではない…

自己満足に陥り変化を拒否するより、拡張しすぎて自己崩壊することの方が多い

確かに、自己満足に陥り、変化やイノベーションを拒否するようになった企業はいずれ没落する。しかし、ここが意外な発見なのだが、今回、調査対象とした企業は衰退していったとき、自己満足に陥っていたことを示す事実がほとんどないのだ。かつて無敵だった…

ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階

五〇年、一〇〇年たって、振り返って理解されればそれでいい

「退却は進軍の一〇倍の勇気がいるんです。決断力も必要です。あれこれみんな追いかけると虻蜂取らずになる。ソフトバンクをはじめた第一日目から、デジタル情報革命のために会社をはじめている。それが全ての根源であり、中心軸。そういう意味では申し訳な…

計画を立てる際は一年間は十四で割り、一週間は九で割る

問題はあくまで結果なのである。ということは、最終的に全体としてどれだけやるかという計画を立てるべきなのだ。 まず、一年間という期間を考える。その際、一年を十二ヶ月でわってはいけない。どんな綿密な計画を立てようと、かならず計画通りにいくとは限…

事業家は何事も情熱を持って命懸けで取り組む

真ん丸い顔である。童顔といっていい。人なつっこい表情。背丈は小柄。 どこに魅力があるのか、誰にもわからない。だが、その表情に動きがある。 それはときとしてすさまじい爆発力を見せる。底知れぬエネルギーが秘められているのだ。 孫は何事にも情熱をも…

後発の強みははっきりした戦略がたてられること

後発には後発の創意が必要だが、逆に強みもある。はっきりした戦略がたてられるからだ。 『志高く 孫正義正伝』 〜五郎ちゃん P.194〜

時間は限られているので、各分野のナンバーワンとパートナーシップを組む

自分で何でもやるよりも各分野のナンバーワンのパートナーを集めるほうが効率がいい。 人生の時間は限られている。有効に使わないといけない 『志高く 孫正義正伝』 〜破天荒 P.67〜

志高く 孫正義正伝

最も信頼できない性格な持ち主であるが、最も信頼に足る外交家

そうだ、あの男こそもってこいの人物だ、いつでも、また何にでも使える男ならあの男にかぎる、それでは大急ぎであの男を奈落の底から引き上げろ!総裁政府でも統領政府でも帝政でも王政でも、いったん政府が苦境に立って、適当な仲介者、調停者、整理者がい…

ナポレオンのフーシェに対する好意と嫌悪、承認と拒否、恐怖と内心の尊敬が交差している

「卿が従来の行状を改めらるることは余の望み得ざることである、いかんとなれば、すでに数年以前より余がいかに不満を明示するも、卿においてはなんら改めらるることなき故である。卿は自己の意図の純正なるを確信さるるがゆえに、人は善をなさんとの意図を…

自分の意中を電光石火のごとく読み取ってくれるが、絶対的な献身、忠誠の念がない

フーシェはナポレオンのもつ巨大な危険な悪魔的な力をよく知っている。ここ数十年のうちには、このような臣事するに値する傑出した天才は、ふたたび世にあらわれないだろうということはわかっているのである。またナポレオンにしても、自分の意中を電光石火…

権力というものは、ひそかに味わい、小出しの使うというのが権力最高の秘訣

彼のお手製のこの楽器をフーシェが演奏する時は、堂に入った芸術家の腕前を示した。権力というものは、ひそかに味わい、小出しに使うものだという、権力の最高の秘訣を彼は心得ている。 『ジョゼフ・フーシェ』 〜第四章 総裁政府と統領政府の大臣 P.142〜

情勢を達観し、公然の振る舞いに縛られず、栄誉や人気というあやしげな幸福は人にくれてやる

輝かしい栄誉も人気というあやしげな幸福も、よろこんで彼は他人にくれてやる。情勢を達観し、人々を左右し、表面上の世界の指導者を実際においてあやつり、自分のからだは賭けないで、あらゆる博打のなかでも最高度の興奮を与えてくれる恐ろしい政治の博打…

相手の情熱が消耗しつくす、または抑制しきれず欠点を暴露するまで泰然自若と忍耐を保つ

この泰然自若たる冷血性はまたフーシェ特有の力なのだ。神経質に気にかかるというようなことは絶対になく、感覚の欲望にとらわれるということもない。情熱という情熱は、その額の厚い壁の背後に鬱積しては、散ってゆく。自分の実力は遊ばせておいて、その間…

ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像

異質で多様な経験を得ることに惜しまずお金を使う

お金をもって死ぬわけにはいきませんし、家や衣服などを所有することにも興味がありません。その代わり、異質で多様な経験を得ることには惜しまずお金を使ってきました。そして、それこそが自分のなかでの軸をつくり、軸を磨いてきたと思っていますし、いま…

「我が子にどんなふうに育ってほしいか」と聞かれて「五年後に幼稚園でいちばんになってほしい」と答える親はいない

私にとって、ライフネット生命は「我が子」同様です。 「我が子にどんなふうに育ってほしいか」と聞かれて「五年後に幼稚園でいちばんになってほしい」と答える親がいるでしょうか?この世に生を受けた以上、まずは健康に、元気に、そして人から愛されて育っ…

問題に真正面から取り組み、「手間はかかるが、こうすれば解決できる」という方法を見つけたら迷わずそれを選べば良い

私は、目の前の課題がたとえどんなに大きくとも、いきなり横に跳んだり裏に回ったりはせず、まずは真正面に立って「この壁をどうしたら乗り越えられるのだろう」と考えることが大切だとおもっています。よく考えて、「手間はかかるかもしれないが、こうすれ…

「自分の子どもや孫にどんな社会を残したいか」を問い続けることによりビジョンを形作る

このような国という大きな単位でなくても、たとえば「自分の子どもや孫にどんな社会を残したいか」ということを普段に問い続けることが、ひいては事業におけるビジョンを形づくっていくのだと思います。 『「思考軸」をつくれ』 〜「違った人」をいかすリー…

人間の本質や基本行動パターンと「歪みはいずれ正常な状態に戻る」という法則を理解する

長いスパンで歴史を見れば、何の脈絡もなく突然時代があらぬ方向に動き出すなどということは、天変地異以外にはないと言っていいでしょう。変化するにしても必ず予兆はあるし、それは社会を冷静にみていれば察知できることが多いのです。「歪みはいずれ正常…

リーダーは"世界経営計画"のサブシステムであるべき

少しオーバーに言えば、私は、全てのリーダーのやりたいことは、「“世界経営計画”のサブシステムであるべき」だと思っています。要するに「世界をどのように解釈し、それをどのように変えたいと思い、自分はそのなかのどのパートを受け持ちたいと思うか」と…

自分の通常の価値観とは離れたところを自分とつながる世界として捉え直す

仕事でも、それまで自分とは関係がないと思っていたテーマのセミナーに参加してみたり、他部署と合同のプロジェクト・メンバに手を挙げたりするなどの方法で自分をいつもと違った場所に追い込むことも必要でしょう。通常の価値観から大きくはなれたところを…