組織再編とリストラを行うと生産的なことをしているという錯覚が生まれる

組織再編とリストラを行うと、何か生産的なことをしているとの錯覚が生まれかねない。企業はいつでも組織を動かしており、組織の進化ではこれが当然である。しかし、悪いデータや警戒信号に対応するときに組織再編を主要な戦略として使うようになると、否認の段階に入っている可能性がある。深刻な心臓疾患や癌の診断を受けたときに、リビング・ルームの家具を並べ替えて対応するようなものである。
『ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階』 〜第五章 第三段階 リスクと問題の否認 P.137〜