複雑な状況下で曖昧なデータを下に判断する時は、良い結果で何をえられ、最悪の結果で何を失い

うのか、そして最悪の結果を耐えれるのかを考える
現実には、事実が明確に判断できるようになっているとはかぎらない。状況は複雑で、ノイズが多く、不鮮明で、どちらにも解釈できる場合はある。実際のところ、とくに危険な状況になるのは、明確で議論の余地のない事実を無視したときではなく、データがどちらにも解釈できるが、悪い方向に振れたときに深刻な結果か悲惨な結果になりうる状況で、曖昧なデータを間違って解釈したときである。・・・<中略>
偉大な企業は確かに大きな賭を行う。しかし、喫水線以下に大きな大穴を開けかねない賭は避けている。データが曖昧か矛盾している状態で高リスクの賭か決定を行うとき、以下の三つの問いをたてるべきだ。
一 良い結果になったときに何が得られるのか。
二 きわめて悪い結果になったときに、どのような打撃を受けるのか。
三 その打撃に耐えられるのか、確かに耐えられるのか。『ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階』 〜第五章 第三段階 リスクと問題の否認 P.123、128、129〜