2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

権力構造の変化

これまでの権力は、みんなが価値観を共有している規範を中心として「これはしてはいけない」「これをしなさい」と命令する権力だった。しかし現在の権力は、人々が知らず知らずのうちに行動を限定されたり、特定の行動にむかわされるようなプログラムや機械…

アテンションエコノミー

ところがインターネット時代に入り、情報が大量に流通し、過多になってくると、「ただ情報を持っているだけ」というのでは、人々に見向きもされなくなってしまう。情報を持っているだけでなく、人々に注意喚起し、注目を集めることができるメディア―つまりア…

プラットフォームとしてのグーグル

グーグルが実現しようとしているのは、こうした各種サービスの上でインターネットの個人ユーザーや企業などがありとあらゆる情報を交換し、売買し、金銭を流通させることのできる、巨大な場所(プラットフォーム)を作り上げることである。そしてこのプラット…

グーグルの戦略

第一章で、グーグルが次々と無料サービスを打ち出し、既存のビジネスを破壊していると書いた。 実は、グーグルは、これらの無料サービスを広告で維持しようとしている。アドワーズとアドセンスによって莫大な収益をあげ、そのあふれんばかりのマネーを使って…

ユビキタス

ユビキタスというのはもともと「神の遍在」を意味する宗教用語で、全知全能の神がすべてを監視し、人間の行動をてのひらのうえで転がすというような意味だ。そこから転じてコンピュータ業界で使われるようになり、生活や社会のすべての場所にコンピュータが…

情報リテラシー

しかしそうした辺境の新聞社の記事も、いまやグーグルニュースによって全世界の読者に読んでもらうことができるようになった。何十万人、何百万人も読者がいるような強力な媒体をもっていなくても、グーグルニュースに乗っかっているだけで、多くの読者を得…

情報リテラシー

情報リテラシーというのは、マスメディアやインターネットなどさまざまなところから入ってくる膨大な数の情報の中から、自分の必要なものを探し出し、それが真実かどうかもきちんよ見極める力のことだ。 『グーグル 既存のビジネスを破壊する』 〜第一章 P.1…

グーグル 既存のビジネスを破壊する