2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
イギリスやアメリカが自由主義経済のルールを掲げたときですら、それは彼らのヘゲモニーを支えるための戦略だったということを再確認しなくてはなりません。規制緩和一辺倒の、いわゆる新自由主義的な発想は、そうした戦略を字義どおり真に受けてしまったも…
国際資本がここまで自由化されて、なおかつ金融経済と実物経済の割合が完全にひっくり返ってしまうと、たとえベースマネーを増やしても、バブルをもたらすだけだろうと。しかも国内にマネーがとどまるわけではなくて、まったく別のところにいってしまうだろ…
社会のなかで国家だけが、所有権のもとでなりたっている市場の論理を超えてお金を調達することができる。つまり税です。市場とは別の論理に立脚しているからこそ、市場の矛盾は国家によって肩代わりされることができるのです。 『超マクロ展望 世界経済の真…
これまでのグローバル化というのは、つねに少数の人が外部に有利な交易条件を求めて、そこから利益を得るというかたちでしたが、いま起こっているグローバル化では、地球全体がグローバル化するぞということになって、そうした外部が消滅してしまったのです…
どの国のヘゲモニーにおいても実物経済のもとで利潤率が上がって、それが次に低下することで、金融化というか、金融拡大の局面になっています。そしてその金融拡大の局面で、ある種のバブル経済が起こる。つまり、どのヘゲモニーの段階においても、実物経済…
アメリカはさまざまな国や地域から人が集まってできた国だ。そのような移民の国では、1人ひとりが自分の出身国の歴史や文化を持ち出したら、その瞬間、議論はストップしてしまう。あまりに多様だからであり、その多様性を尊重していたら、しばしば理論化は…