階級感覚が薄い社会であるため、日本には「現場力の重視」という思想が強い

日本は世界の中でもひときわユニークな文化伝統を持った社会である。
たとえば、閉鎖的な島国の中で暮らしてきたことで生まれた「損して得取れ」という信頼第一の思想、あるいは階級感覚が薄い社会であるがゆえに培われてきた「現場力の重視」の思想など、日本人には他国にはない思想、発想がある。このような文化伝統を再発見していくことが、実は国際競争力につながってくるのではないだろうか。
『資本主義はなぜ自壊したのか』 〜第七章 「日本」再生への提言 P.345〜