同年齢の仲間集団のほうが家庭より子どもにとって重要な環境

親の役割を重視しようとするほとんどの研究が遺伝要因を考慮していない。だが親が子に伝えるのは環境よりも遺伝子である。ここまでは行動遺伝学の知見そのものだが、彼女はここからさらに進んで、子どもにとって重要な環境が、家庭ではなく、子どもが属する同年齢の仲間集団であると唱え、これを「集団社会化説」と名づけた。
『遺伝マインド』 P.116、117