従来からの因習にとらわれず、考えの土台となる調査をし、現実からあるべきものを作り出す

彼は従来からの因習にとらわれない。従来からの因習にとらわれないということは、何か事を始めるに当たって、既にある考え方とか方向性に従うのではなくて、考え方や方向性をだすために、きちんと土台になるものを「調査」して、現実からあるべきものを作り出していく
ですからいわゆる理論思考でもないし、最初からものすごく体系があってやるというわけでもない。その現実をどうくみ取っていくかというときに、やはり彼の場合、本当に国づくりや地域づくりに役立つものを、調査に基づいて選別していくということです。
後藤新平の「仕事」』 〜後藤新平の「仕事」 P.12〜