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そうやってインプットの蓄積を増やしていくと、あるところを境にして、あたかも水槽の水があふれ出るようにラクにアウトプットができるようになる瞬間がきます。そうならないうちはまだまだインプットが足りないのです。 『「思考軸」をつくれ』 〜「多様な…
「昔の人はどうやって乗り越えてきたのだろう」というタテ思考、「ほかの国ではどのようになっているのか」というヨコ思考。思考をタテに掘り、ヨコに広げていくことが、自分なりの軸を築き、磨き上げるもっとも確実な方法です。 『「思考軸」をつくれ』 〜…
だから、手ごわい問題に遭遇したら、古今東西の歴史のなかから同じようなケースを探し出して、先達がどのように対処し、その結果どういうことがおこったかを調べてみるのです。うまくいっている事柄が見つかれば、それをそのまま参考にさせてもらうことがで…
特に直感の精度が求められるのはリーダーになったときでしょう。極論すれば、リーダーというのは、「わからないことを決められる人」のことです。現場をいちばん知っているのは部下であり、上司はその詳細まではわからないのがふつうです。わからないなかで…
新しいことを知れば知るほど、この世界の不確定要素は減少します。そしてその分、自分のなかの思考軸が太くなっていくのです。私の理想とするのは、死ぬまでに何事にも縛られず何事にも囚われない、「絶対自由」という生き方です。自由でいるために直感を磨…
自分を開いて率直に何でも受け入れるようにしていると、外からいろいろなものが入ってきます。私は食いしん坊なのでよく食事にたとえますが、あれこれを言わずに目の前にあるものを何でも食べ、人から薦められたときでも何でも食べてみるのです。 『「思考軸…
それまでずっと「日本の生命保険業界をなんとかしたい」という思いはもち続けていたものの、自分ではそれは果たせないままに終わるだろうと思っていたのです。だからこそ、「遺書」にあたる本(『生命保険入門/岩波書店』)も書いたのです。思いがかなわな…
私にとって自分の直感はもっとも信頼できる意思決定の指針なのです。直感というのは、なにも天から降ってくるものではありません。何か課題を与えられると、脳は無意識の領域でも自分の脳内にストックしてある知識や情報を検索し、さらにそれらを足したり引…
医療は人から死を遠くに引き剥がしたが、自然はいつでも生命の真実を指し示している。生きとし生けるものはいつか必ず滅びるが、できうる範囲で精一杯良く生きようとした生命に後悔はない、それが真理である。・・・<中略> 残念ながら、死を前に後悔が一つ…
私は生の一つの意味は、関連する誰かに、自分を残すことだと感じている。かつてある本に記した「人はその生き方を他者に刻むために生きている」というやつである。 『死ぬときに後悔すること25』 ~生と死の問題を乗り越えられなかったこと P.193~
だから、死期が迫って後悔しないように、自らが生きた証を積極的に残そうとするべきである。またその行為が、後の人々の力となるのである。誰かの人生はその人に固有のものであり、他者がそこから学びや気付き、そして癒しや勇気をもらうこともまれではない…
「あれこれ心を惑わせすぎたような気がします。今のこの心境をもってすれば、もっと冷静でいられたものを」 「なかなか難しいものですね」 「そうです。ただ皆がこうやって死んでいくもの。だから誰かを恨んだりうらやんだりするのは、ばかばかしいとはっき…
考えてみると、死ぬ前に後悔するのは、夢がかなわなかったこと、かなえられなかったこと、そのものよりも、むしろ夢をかなえるために全力を尽くせなかったことにあるのかもしれない。 『死ぬときに後悔すること25』 ~夢をかなえられなかったこと P.64~
実際、いまわの際に「先生、わたしはもう思い残すことはないですよ」、そう胸を張った数少ない患者さんたちは、世間一般よりずっと早くから、後悔を残さないように「準備」してきたように思えた。彼らの生き方は、いつ死んでも後悔が少ないような、問題を後…
人生にリハーサルはない、最高の仕事をするチャンスは一度きり。 『20歳のときに知っておきたかったこと』 〜P.192 第9章これ、試験に出ますか?〜
わたしたちは、「最低限の条件を満たす」よう促されています。つまり、要求されたことに応えるために最小限の努力をするよう暗に明に促されているのです。・・・<中略> 見返りに何を得るかが正確にわかっていれば、最低基準を満たすのは簡単です。でも、こ…
目標を絞り、ひたむきに努力すれば、幸運が舞い込む確立はあげられます。しかしながら、努力以外にも使えるツールはたくさんあります。訪れた機会を歓迎する、チャンスが舞い込んだら最大限に活かす、身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの人たち…
人間は二つのタイプに分かれることがわかってきました。自分のやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人たちと、自分自身で許可する人たちです。自分自身の内面を見つめて、やりたいことを見つける人がいる一方で、外からの力で押されるのをじっと待…
「してはいけないことを三つ教えられたんだ。あとは自分次第だそうだ」。この逸話の要点は、すべきことをあれこれ挙げていくよりも、絶対にしてはいけないことを知っておく方がいい、ということです。 『20歳のときに知っておきたかったこと』 〜P.65 第3章…
「できる人」あるいは「できる人」になっていく人というのは、望ましい行動要件を素直に受け入れると同時に、その行間にあるものも真剣に読み取り、試行錯誤しながらも本当の答えを見つけ出していく人です。『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられな…
同じような境遇にあっても、できることに目を向ける人が「できる人」になっていきます。その境遇をできない理由にする人が、どんどん「できない人」になっていきます。・・・<中略> 自分でコントロールできることに意識を向け「できる人」が、実はそれがす…
「できる人」のできるという事実は、大抵の場合、過去からつながっているものだからです。そして表面的な「できる」事柄の奥に隠された自己信頼が、「できない人」との違いを際立たせる重要な要素だからです。 自分を信頼できるか否か。これは物事を考えたり…
目標をエネルギーにできるのは、求められている結果を出すことへの手ごたえをつかんでいる人です。たとえ高い目標を提示されて内心は厳しいと思っても、これまでの経験から、そこに至るシナリオをある程度は描けるし、チャレンジすることで得られるものも知…
「できる人」は、減点主義でも減点を恐れて腰砕けにならないし、加点主義のリスクを受け入れて前進する意欲も持っています。評価システムがどう変わっても、そのプラス面を活かして自分を動機づけ、マイナス面に足元をすくわれないよう自分をコントロールし…
どんなことでも、部下に不満を感じたら、そこに罠があるかもしれないと思ってください。特に内心、「できる人」だという自負があるのなら、部下とのギャップが罠をつくる危険性に敏感であるべきです。 『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか…
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」といったのは、かつての日本軍連合艦隊司令長官だった山本五十六です。とてもいい言葉ですが、これだけで期待どおりに動く人は限られます。少なくとも、今現在の社会においては。 やっ…
もう一つ研究所で大事なことは、自分が一番犠牲になるということだ。それは何かといえば、その商品をオートバイなり自転車なりに仮定して、それに一番長く接触するのは誰かということになると、買って下さったお客さんが一番そのオートバイなり自動車に長く…
言葉というものは便利なものだと思っても、思うことの十分の一もいえない。 われわれは言葉というものはそういう不便なものであるということをまず認識した上でやらないとえらいことになる。 『俺の考え』 〜「思想」を忘れた最低企業 P.66〜
だから信用というものは、正直さがあくまで土台になっているといえる。・・・<中略> やはり長時間かけて世間が下してくれた勤務評定なのである。それはいいかえれば、社会という銀行にあずけた預金みたいなものである。わずかな行いでも、一つ一つ積み重ね…
考えというものは実に色々な複雑な工程を経なければ自分のものになっていかないはずなのである。われわれの知恵は見たり聞いたりためしたりの三つの知恵で大体できている。 そのうちで見たり聞いたりなんてものは迫力もないし、人に訴える力もないと思う。た…