2010-05-16から1日間の記事一覧
医療は人から死を遠くに引き剥がしたが、自然はいつでも生命の真実を指し示している。生きとし生けるものはいつか必ず滅びるが、できうる範囲で精一杯良く生きようとした生命に後悔はない、それが真理である。・・・<中略> 残念ながら、死を前に後悔が一つ…
私は生の一つの意味は、関連する誰かに、自分を残すことだと感じている。かつてある本に記した「人はその生き方を他者に刻むために生きている」というやつである。 『死ぬときに後悔すること25』 ~生と死の問題を乗り越えられなかったこと P.193~
だから、死期が迫って後悔しないように、自らが生きた証を積極的に残そうとするべきである。またその行為が、後の人々の力となるのである。誰かの人生はその人に固有のものであり、他者がそこから学びや気付き、そして癒しや勇気をもらうこともまれではない…
「あれこれ心を惑わせすぎたような気がします。今のこの心境をもってすれば、もっと冷静でいられたものを」 「なかなか難しいものですね」 「そうです。ただ皆がこうやって死んでいくもの。だから誰かを恨んだりうらやんだりするのは、ばかばかしいとはっき…
考えてみると、死ぬ前に後悔するのは、夢がかなわなかったこと、かなえられなかったこと、そのものよりも、むしろ夢をかなえるために全力を尽くせなかったことにあるのかもしれない。 『死ぬときに後悔すること25』 ~夢をかなえられなかったこと P.64~
あくまで個人的意見として受け取っていただきたいが、私としては四十代を超えたら年に一回くらいPETをしてみるのも良いのではないかと思う。 『死ぬときに後悔すること25』 ~健康を大切にしなかったこと P.25~
実際、いまわの際に「先生、わたしはもう思い残すことはないですよ」、そう胸を張った数少ない患者さんたちは、世間一般よりずっと早くから、後悔を残さないように「準備」してきたように思えた。彼らの生き方は、いつ死んでも後悔が少ないような、問題を後…
単純な話だが、明日死ぬかもしれないと思って生きてきた人間は、後悔が少ない。明日死ぬかもしれないと思う人間は、限られた生の時間を精一杯生きようとする人間であり、一日一日に最善を尽くそうとする人間である。一期一会を思う人間である。 『死ぬときに…