誰もが天に帰り、土になると思えば、人に穏やかにせっすることができる

「あれこれ心を惑わせすぎたような気がします。今のこの心境をもってすれば、もっと冷静でいられたものを」
「なかなか難しいものですね」
「そうです。ただ皆がこうやって死んでいくもの。だから誰かを恨んだりうらやんだりするのは、ばかばかしいとはっきりわかりました。あるいは誰かをねたんで足を引っ張ったりすることも」
「ええ」
「だって誰もが天に帰るのだから。誰もが土になるのだから。皆同じ。それを知っていれば、私はもっと穏やかに生きられたと思う」
『死ぬときに後悔すること25』 ~感情に振り回された一生を過ごしたこと P.77~