信頼は、世間の下した勤務評定であり、社会という銀行に預けた預金みたいなもの

だから信用というものは、正直さがあくまで土台になっているといえる。・・・<中略>
やはり長時間かけて世間が下してくれた勤務評定なのである。それはいいかえれば、社会という銀行にあずけた預金みたいなものである。わずかな行いでも、一つ一つ積み重ねていってはじめて築きあげられるものであり、その代り一定の線まで築きあげれば、その利息も決して少なくはなくなってくる。そして将来は、その利息が利息を生んでくるというようになってくるのである。
『俺の考え』 〜ウサギと企業とお稲荷さん P.32〜