科学者は集合的な知恵への暗黙の信頼を持つ

選ばれた小数のエリート科学者に新しいアイディアの妥当性を判断させるのではなく、科学者は生き残る価値があるものは絶対に生き残れると信じて、自分のアイディアをこの世に放り込む。
このプロセスは市場や民主制とは大きく異なる。投票が行われるわけでもないし、アイディアに値札がついているわけでもない。だが、新しい知識を科学者全員が共有している知識の泉に受け入れるプロセスの根底には、科学者たちの集合的な知恵への暗黙の信頼がある
「みんなの意見」は案外正しい』 〜第8章 P.185〜