初期のPC投資ブームの間に設立された企業で今日も生き残っているのは、アップル・コンピュータ一社だけ

ベンチャー・キャピタル業界のベテラン、ドン・ヴァレンタインは、「破綻するインターネット関連企業が続出するだろう」と予言する。何十社ものPCメーカーが株式公開し、バブルの大波に乗って株価を膨らませ、最終的に一九八三〜八四年のバブル崩壊という結末を迎えたのを最前線で見てきたヴァレンタインだけに、状況はよくわかっているはずだ。さらに、PCの販売台数はほぼ二〇年にわたって年率二五%以上の成長を続けてきたにもかかわらず、初期のPC投資ブームの間に設立された企業で今日も生き残っているのは、アップル・コンピュータ一社だけという点も忘れてはならない。
『インターネットバブル』 〜エピローグ P.340〜