8千人の著作権者の意見・利益のみを考えてはいけない

コンテンツの流通を促進するために許諾権をもっとゆるやかにしようというトーンは徐々に弱まっていることが問題。知的財産権は特定のコンテンツ産業の人が持っており、その人たちの権利をがっちり守ろうという向きが強すぎるのではないか。特定のコンテンツ産業の人というのは8千人に満たないが、現在は日本でブログを書いている人は8百万人であり、その8百万人の著作権者に対して光があたっていなく、現在の知財戦略推進事務局の活動の対象は狭い特定コンテンツ産業の方にしか目を向けていない
現在の知財戦略推進事務局は従来型のコンテンツをどのように流すかという足元にしか光をあてておらず、産業政策としてはオールドファッション。中央集権的に格納されているコンテンツを皆にわけてあげましょうというスタイルは非常に古く、APIを公開した不特定多数のクリエイターの想像力を喚起するという手法で成功をしているGoogleなどの間逆をいっている。
ICPF第19回「政府の知的財産戦略」