Copyright

諭吉は著作権を文化の問題ではなく、経済の問題ととらえていた

諭吉のいう「コピライト」は、「著者のロマンチックな個性の表れ」としての作品を保護せよといっているのではい。作品の出版権を著者に与えて、類版を防ぎ、専売の利益を著者に与えるべきだと唱えているのだ。そして、諭吉は、これを「経済の定則」だという…

著作権を動かしてきたものは、メディアテクノロジーの進歩とそれにまつわるお金

著作権史の本では、独占的な書籍業者による裁判や天才作家による闘争が、著作権を発生させ変容させてきた原動力であるという説明がされている。しかし、視点を変えるならば、著作権を動かしてきたものは、メディアテクノロジーの進歩とそれにまつわるお金で…

著者は印刷出版システムを構成する要素の一部分に過ぎない

このように、著者の産みの親は、印刷出版システムである。著者を「主体を持った個」という近代文学的な視点にとらわれすぎると、多くのことを見失うであろう。著者は、出版社や印刷業者、流通業者、書籍販売業、読者、メディアテクノロジー、流通システムと…

著作権の種類

「著作人格権」とは、著作者の人格的な利益を守るもので、「公表権」「氏名表示権」「同一性保持権」からなる。「公表権」とは、著作物を公表するか否か、その時期などを決定する権利であり、「氏名表示権」とは、著作物の公表をするさいに使命を表示するか…

コンテンツの流通促進をはかるためには権利者の数は減らすべき

著作隣接権は不必要。創作者以外の協力者には著作隣接権を放棄してもらう変わりに相応のお金を前払いしてしまえば良い。財産権は単体の売り手と単体の買い手の合意形成のみで権利が売買できるので非常にシンプルだが、著作権については隣接権を認めているが…

8千人の著作権者の意見・利益のみを考えてはいけない

コンテンツの流通を促進するために許諾権をもっとゆるやかにしようというトーンは徐々に弱まっていることが問題。知的財産権は特定のコンテンツ産業の人が持っており、その人たちの権利をがっちり守ろうという向きが強すぎるのではないか。特定のコンテンツ…

インデックスサーバへの格納は違法コピー

インデックスデータベースへの複製は日本の場合は著作権法に抵触するため、各Yahoo!やGoogleのサーバは日本になく、フェアユースの適用により、問題のなさそうなアメリカにサーバが置いてある。が、実際のところは一部の弁護士は、アメリカにサーバがあった…