諭吉は著作権を文化の問題ではなく、経済の問題ととらえていた

諭吉のいう「コピライト」は、「著者のロマンチックな個性の表れ」としての作品を保護せよといっているのではい。作品の出版権を著者に与えて、類版を防ぎ、専売の利益を著者に与えるべきだと唱えているのだ。そして、諭吉は、これを「経済の定則」だという。諭吉は、「コピライト」を文化の問題ではなく、経済の問題だと考えていたことがよくわかる。
『日本文化の模倣と創造』 〜コピーと国のかたち P.124〜