読む前に目的を明確にすると活字が呼びかけてくる

まず、二〜三行のかたまりを一気に読む。三行いっぺんに読むというのは、斜め読みどころか、ほとんど横に読むのと同じです。しかし、そうやって読んでいても、「ん?」と引っかかるところがでてくる。活字のなかで、そこだけ太く、濃く見るというのか、浮き上がって見えるような気がするのです。そこで、スピードを落とし、ふつうの読み方にします。
これが前述した「カラーバス効果」です。読む前に「目的」をはっきり明確化しないとこんなふうに活字のほうから呼びかけてくれません。
そしてタイトル、太字、囲み、まとめの部分などは比較的ゆっくり読みます、やはり興味があるところは深く理解しようと思うので、遅くなりますが、それで結構です。
「自分の知りたかったのは、まさにこれだ」
と思ったら、思い切り立ち止まって、考えを深めてください。それをしても、せいぜい一〇分くらいのものです。
レバレッジ・リーディング』 〜第3章 1日1冊、ビジネス書を戦略的に読破する P.132〜