貢献するための時間よりも、行うべき貢献ははるかに多い、時間の収支は常に赤字

成果をあげるための秘訣を一つだけあげるならば、それは集中である。成果をあげるひとは、もっとも重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。
集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。いくつかの理由はすでに明らかである。貢献を行なうための時間よりも、行わなければならない貢献のほうが多いからである。行なうべき貢献を分析すれば、当惑するほど多くの重要な仕事がでてくる。時間を分析すれば、真の貢献をもたらす仕事に割ける時間はあまりに少ないことがわかる。いかに時間を管理しようとも、時間の半分以上は依然として自分の時間ではない。時間の収支は、常に赤字である。
『プロフェッショナルの条件』 〜もっとも重要なことに集中せよ P.137〜