避けようのない事態に対して愉快に服従する

私はサハラを去って十七年後の今日でもなお、アラビア人たちから学んだ「避けようのない事態に対して愉快に服従する」態度を保持している。この哲学は、百千の睡眠剤よりも私の神経を鎮静させるのに役立つのである。
猛烈な熱風が私たちの上に襲来したならば、そして、それを阻止できないならば、私たちも避けようのない事態を受け入れるべきだ。そのあとで活動を開始して、残ったものを寄せ集めるべきなのだ。
『道は開ける』 〜私はアラーの楽園で暮らした P.379〜