日本憲法は日本から戦争する力を奪いたいアメリカと天皇制を堅持したい日本の妥協の産物

日本の憲法は、日本から戦争をする力を奪い、日本の民主化を推し進めようとしたアメリカと、日本の基本的な政治体制である天皇制を堅持しようとした日本の、政治的な妥協の産物であった。・・・<中略>
憲法は日本という国家の基本的な考え方を規定すればよい。日本は建国以来、大和魂の国であった。だが明治憲法は、近代化を進める指導者たちはそういった日本人の思想を憲法に盛り込むのではなく、西欧化による進歩を進めるための規定を細かく盛り込んだ。
昭和憲法には、大和魂に代わって民主主義の精神を日本に定着させるための、細かい規定が盛り込まれている。絶対君主のような存在だった、マッカーサー将軍が君主として日本国民に与えた憲法である。
アメリカが日本に「昭和憲法」を与えた真相』 P.105、106