すさまじい集中力を生むために

その銀行では、夏休みは三週間と決められていた。日本人の先輩は、そんな非常識な長さの夏休みは取れないと上司に申し出たらしい。その上司が答えた。「わが社は休みを三週間取らないと首である」と。先輩は驚いて聞いた。「なぜですか?」と。その答えがふるっている。「休みの最初の一週間は疲れを取るだけで終わる。二週間目に英気が養われる。三週間目に仕事をしたくなる。そこまで休んではじめて、すさまじい集中力で仕事をできるようになるもんだ」と。
『30歳からの成長戦略』 〜P.104〜