SARS研究におけるWisdom of Crowds

このプロジェクトに厳密な意味でのリーダーは存在しなかったが、成功を収めた。WHOはネットワークづくりの音頭を取ったが、研究所ごとに何をなすべきか、どのサンプルやウイルスの研究を進めるべきか、情報交換をどのようにすべきか、といったことを指示するリーダーはどこにもいなかった。ネットワークに参加した研究所は必要なデータをすべて共有し、毎朝意見交換することに同意したが、それ以外は参加者の自主性に任せられていた。
「みんなの意見」は案外正しい』 〜第8章 P.175〜