正義の顔とファンドマネジャーの顔

村上は最後までコーポレート・ガバナンス確立の旗を降ろしていなかった。しかし、逮捕前の時点で4400億円もの資金が集まり、それを高利回りで運用することがそうとうな負担になっていたことは想像に難くない。
・・・<中略>使い分けているつもりだった正義の顔と、したたかなファンドマネジャーの顔が次第に混同され、自身もはっきり区別がつかなくなっていたのかもしれない。
ヒルズ黙示録・最終章』 〜P.135〜