矛盾とは同一システムで正しい目的を達成するために不正行為が必要な内在的構造がある状態

哲学(特にドイツ系)の世界では、差異、対立、矛盾は全く別の概念です。
差異 各人の身長の差、顔つきの違い、趣味の違いのようなもので、解消することができないし、また解消を指向すること自体に意味がないもの。
対立 一方が正しく、他方が間違えている、あるいは一方が強く、他方が弱いとの構造。一方が他方を呑み込むことで解消できる。(司法のロジック)
矛盾 あるシステム内では、正しい目的や指令を達成するために、手続き違反や不正行為をせざるを得ないとの内在的構造がある。システムを転換することで問題が解消する。(歴史の弁証法
『獄中記』 〜第2章 公判開始 P.79〜