2008-01-10から1日間の記事一覧
アカデミズムでそれなりの努力を積み重ね、インテリの世界では一定の発言力を確保したいと考えている。他者に全く理解されない文章は「インクのしみ」にすぎないので、理解される文章を綴るということは一定の発言力を持つこととほぼ同義である。 『獄中記』…
妥協は、それを行っても自らが得る利益が著しく大きいと判断される場合には許容されると僕は考える。 『獄中記』 〜第6章 出獄まで P.441〜
一級の宣伝工作の場合、[答え](こっちにとって都合のよいシナリオ)をこちらから提示してはなりません。こちらからは、断片だけを提供し、それにより受け手が自ら組み立てたシナリオがわれわれのシナリオに[偶然]一致するという方向にうまく誘導することが…
国策操作というのは、真実追求の場ではなく、政治ゲームの一局面なのだということを「思考する世論」に理解させることが重要と私は考えています。そのために、被告人が検察には全く恨みを持っておらず(もちろん本心では恨み骨髄に徹しているのだが)、「検…
現下、日本のエリートは、自らがエリートである、つまり国家、社会に対して特別の責任を負っているという自覚を欠いて、その権力を行使しているところに危険があります。外務省の研修指導で最も苦労したのは、「研修は自分のためにやっているのではなく、日…
難しいテーマを扱うときは、思いつきをそのまま文字にはせず、まず、筆ペンでポイントだけを箇条書きにし、一晩寝かせてから翌日文章にすることにしています。一晩寝かしても崩れてしまわない内容は単なる思いつきではなく、自分の「考え」なのだと思います…
哲学(特にドイツ系)の世界では、差異、対立、矛盾は全く別の概念です。 差異 各人の身長の差、顔つきの違い、趣味の違いのようなもので、解消することができないし、また解消を指向すること自体に意味がないもの。 対立 一方が正しく、他方が間違えている…