無限ともいうべき情報の中での対象への没頭の競争

人間の側から見たらほぼ無限とも言うべき情報が共有されると、「出題範囲のある試験の競争」や「役割を与えられた範囲での競争」とは全く違った、やってもやってもさらにその先がある「対象への没頭の競争」になる。そしてオープンソース・プロジェクトでは、そういう「没頭の競争」の勝者たる実力者、つまりコミュニティへの貢献度の高いトップ・エンジニアに、プロジェクトにおける権限が付与される組織メカニズムが自然と発生した。
ウェブ時代をゆく』 〜第六章 大組織vs.小組織 P.181〜