2008-02-03から1日間の記事一覧

モノを書く意義は、それを読んだ人の心に何が生じたかに尽きる

モノを書く意義は、それを読んだ人の心に何が生じたかに尽きる、と私は思う。 『ウェブ時代をゆく』 〜あとがき P.242〜

変化は不可避との前提で個としてサバイバルする方策を考える

私は「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」を最優先に考えて生きてきた。そのことに後悔はない。社会をどうこうとか考える前に、現実問題として個がしたたかに生きのびなければ何も始まらないで…

平等に与えられた時間という資源を自分の責任で注ぎ込む

「もうひとつの地球」は、基礎的な力を「吸い取り紙」になって吸収した先に大きく広がる自由な世界である。そのあとは、没頭する対象を自ら選択し、人々に平等に与えられる唯一の資源たる時間の一瞬一瞬を、自分の責任でそこに注ぎ込んでいく。それが「もう…

「古い職業」と「新しい職業」のあいだに優劣はない

昔から存在する「古い職業」と、時代の変化とともに生まれる「新しい職業」のあいだに優劣はまったくない。「古い職業」は歴史が長い分、その世界で生きていくためのルールががっちり決まっており安定していて、将来も予測しやすい。一方「新しい職業」は、…

変化なんてものは「雨の日に自転車に乗る」くらいのもの

「時代の変わり目」を生きるために一番重要なのは、「古い価値観」に過剰適応しないことである。そのことに自覚的かつ意識的であってほしい。どんな変化であれ、それが天災や事故のような突然の打撃ではなく、ゆっくりと皆に訪れるものなら、それは「荒海に…

無限ともいうべき情報の中での対象への没頭の競争

人間の側から見たらほぼ無限とも言うべき情報が共有されると、「出題範囲のある試験の競争」や「役割を与えられた範囲での競争」とは全く違った、やってもやってもさらにその先がある「対象への没頭の競争」になる。そしてオープンソース・プロジェクトでは…

ロールモデル思考法とは自分の志向性をより細かく定義していくプロセス

ロールモデル思考法とは、ただ「誰かみたいになりたい」「こんな職業につきたい」という単純な願望から一歩進み、自分の志向性をより細かく定義していくプロセスである。 世に溢れる「人の生き方」や「時間の流れ方」に興味を持ち、それを自分の問題として考…

徹底的に自問し、どの部分が強い信号を発しているのか吟味

荒唐無稽ながら私はホームズにおける何がいったい自分へ強い信号を発しているのかを徹底的に自問してみることにした。作品を繰り返し再読し、どの部分が強い信号を発しているのかを吟味した。 その結果見えてきた自分の志向性とは、「ある専門性が人から頼り…

人との様々な出会いを大切にしながらゴチャゴチャいきていく

自分の価値を理解して対価を支払ってくれる人が存在する状態を維持しようと心掛けること。コモディティ化だけは絶対にしないと決心すること。自らのコモディティ化に対してだけは「Paranoid」(病的なまでの心配性)であるべきで、その予感があったら必ず新し…

人との様々な出会いを大切にしながらゴチャゴチャいきていく

一言で言えば「けものみち」とは、高速道路を失踪するのに比べると、まあ何でもありの世界である。好きなこと、やりたいこと、やりたくなくてもなんでもできることを組み合わせ、時に組織に属するもよし、属さぬもよし、人とのさまざまな出会いを大切にしな…

人との様々な出会いを大切にしながらゴチャゴチャいきていく

一言で言えば「けものみち」とは、高速道路を失踪するのに比べると、まあ何でもありの世界である。好きなこと、やりたいこと、やりたくなくてもなんでもできることを組み合わせ、時に組織に属するもよし、属さぬもよし、人とのさまざまな出会いを大切にしな…

営利企業が不特定多数と信頼関係を築くことができるのか

ウェブ2.0を「知と情報のゲーム」ではなく「経済のゲーム」として眺めるときの本質は、金儲けを優先する営利企業が中核となって、果たして「不特定多数との信頼関係」を長期に永続的に結ぶことができるのか、というところに行き着く。ここもウェブ進化のフロ…

人生をうずめている奴がいるかどうか

「オープンソース・プロジェクトも、成功するものと失敗するものがあるよね。もちろんほとんどは失敗するよね。その差は何だと思う」と尋ねた。 「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」と彼は端的に答えた。たしかに、まつも…

オープンソースで飯を食う

一〇〇年前、「野球で飯を食う」と公言するとかなり笑われたと思う。しかし、多くの人がシステムを構築してきたので、年収数億円のプレイヤーが登場するようになった。今、「オープンソースで飯を食う」といっても「ありえない夢」と思われるかもしれない。…

オープンソースで飯を食う

一〇〇年前、「野球で飯を食う」と公言するとかなり笑われたと思う。しかし、多くの人がシステムを構築してきたので、年収数億円のプレイヤーが登場するようになった。今、「オープンソースで飯を食う」といっても「ありえない夢」と思われるかもしれない。…

インターネットの中心を営利企業が担えるのか

グーグルは「営利企業として、しかも大きく儲かる事業を創造した超優良企業として、企業でなければ絶対にできないスケールでインターネットの意思の実現を追及する存在」と」自ら位置づけたかのように見える。大仰にも「邪悪(evil)なことはせず、世界をより良…

歴史の変わり目に、歴史を書き換える現場に参加できるチャンス

同時代の最先端を走り、歴史の変わり目の時期に、その歴史を書き換える可能性のある現場に主役として参加できるチャンスは滅多にない。生まれる時代がずれれば、そもそもそういう人生にはめぐり合わない。生まれる時代が正しくても、違う場所にいれば、革命…

ウェブ時代をゆく −いかに働き、いかに学ぶか