日本人の精神を突き崩さないと再びアメリカの脅威となる

とくに、末期の神風特攻隊と沖縄決戦、硫黄島決戦は、アメリカ人に甚大なショックを与えました。それらの戦場で日本兵や日本人が示した脅威の自己犠牲精神、アメリカはこれを一番恐れたわけです。それまで二〇世紀の初頭から数十年にわたって日本を敵視しつつも、日本人の力をあなどってきたアメリカにとっては、一大衝撃だったのです。「この精神を崩さないかぎり、日本は再びアメリカの脅威になる」。だから、アメリカの占領政策は、日本人の精神を根底から突き崩すこと、ここに主眼が置かれわけです。
『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』 〜第一章 歪められた自画像 P.24〜