2008-02-16から1日間の記事一覧

和とはお互いが務めを果たし、心のつながりを保つこと

和というのは、ケンカをしないということではありません。お互いがそれぞれの務めを果たすこと。そのことを通じて「心のつながり」を保つ、ということです。

正直でさえあればいますぐにでも神は宿る

もし心が正直で正しくあれば、たとえ神を崇拝しなくても神はわれわれを守るであろう。ことわざにもあるとおり、神は正直な人間の頭に宿る。正直でさえあればいますぐにでも神は宿るのだ、と。道真の歌と同じことを言っていたのです。すなわち、自分自身の内…

日本の宗教は神は外部に存在せず、「自らの心に宿る」

宗教と近代科学は衝突します。それが、彼らの大きな悩みであり、ときには自然法則の中には必ず神の意思が宿っているはず、と考え熱心に科学研究にも取り組んできました。それが西欧近代の発展の原動力となったのです。また、その信仰心が「神との契約を守ら…

心の有様を表現する時にさえ美学的な言葉遣いで表現する

その『日本文化史』の中でサンソムがくり返して書いているのは、日本人は、倫理やモラル、あるいは心のありさまを表現するときにさえ、「きれい」とか「汚い」といった美学的な言葉遣いでもってそれを表現する、ということです。 『日本人としてこれだけは知…

神道と仏教が日本に道徳力を保存した

日本の国民性のうちに、利己的な個人主義が比較的少ないことは、この国の救いであり、それがまた、国民をして優勢国に対しての自国の独立をよく保つことを得せしめたのである。このことに対して、日本は、自国の道徳力を創造し保存した、二つの大きな宗教に…

約束を守る、誠実であることは日本人の「こころ」の美学

日本人であれば、契約は守らなければならない、条約は守らなければならない、時間に正確でなければならない、仕事は誠実に行わなければならない、さらには、苦しいことがあっても法律やルールはなるべく守って耐え抜かなければならない、嘘をついて「心の潔…

本当の歴史が見えるには六〇年要する

本当の歴史が見えてくるためには、およそ六〇年を要するという理由の第二は、最低六〇年ぐらい経たないと事実を確定する上で不可欠な重要史料が公開されないからです。 『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』 〜第一章 歪められた自画像 P.79〜

有史以来一度も外国の支配を受けたことのない「地球上唯一の国」

予想を超えた惨めな敗戦と外国軍隊による占領支配という未曾有の経験が、日本人の心を根底から崩してしまったことが挙げられるでしょう。これは、考えてみれば、やむをえない側面もあるのです。何しろ、それまで日本という国は、有史以来一度も外国の支配を…

戦前日本を全否定する「歴史観」と戦後日本を全肯定する「戦後神話」

一方的に戦前の日本を全否定するような「歴史観」や、その反動として、手前味噌的に記憶を忘却し戦後の日本だけを全肯定するような「戦後神話」が生まれてしまいました。このことが、日本人から歴史認識そのものを奪い取り、知性はおろか日本人の精神性にま…

国力の根源には必ず宗教が関わっている

西欧人は、国力の根源には必ず宗教が関わっている、という見方をします。 『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』 〜第一章 歪められた自画像 P.25〜

日本人の精神を突き崩さないと再びアメリカの脅威となる

とくに、末期の神風特攻隊と沖縄決戦、硫黄島決戦は、アメリカ人に甚大なショックを与えました。それらの戦場で日本兵や日本人が示した脅威の自己犠牲精神、アメリカはこれを一番恐れたわけです。それまで二〇世紀の初頭から数十年にわたって日本を敵視しつ…

日本人としてこれだけは知っておきたいこと