やる気のない、ぐたっとした雰囲気の連中を変えていく

僕は結構、「無理やり」というのが好きなのです。やる気のない、ぐたっとした雰囲気の連中を変えていくというのが、むしろ快感だったりします。これは大人に対しても同じです。講演会などで講師としてよばれたときに、会場に最初から眠ろうとしている人がいます。・・・<中略>そういう人に対する、僕の無理やり感ってすごいです。立ってもらって体操してもらったりする。
「うんざりしている方もいらっしゃるかと思いますが、そこに一人座ってていこうし続けるだけの神経の太さを持っている日本人はいません」みたいに言う(笑)。「私に関心がない方にはごめいわくですが、私は、自分がかかわった場が何かを残さないということに、自分自身が耐えられないので、付き合ってください。私に根拠のない敵意を持っていらっしゃる方は、ムダですから、今捨ててくださいね」。そうしているうちに、「だんだん根負けしてきましたね。私は根負けしません。みなさんはこの状況に慣れていないかもしれませんが、私はこの無理やりな空間に圧倒的に慣れていますから。さあそれでは.....」という具合で、それで、肩をまわしたり、実際に体操をやってもらいます。
私塾のすすめ』 〜第2章 「あこがれ」と「習熟」 P.78、79〜