毎晩自己を反省し、自分の過失と徹底的に戦う

フランクリンは土曜の晩まで待たず、毎晩自己反省をして、十三の重大な過失を発見した。そのうちの三つを挙げると、時間の浪費、小事にこだわること、他人に難癖をつけたり反駁したりすること、だった。賢明なベンジャミン・フランクリンは、これらの欠点を取り除かない限り、あまり向上できないことに気がついた。そこで彼は、まず第一の欠点と一週間連日戦うことにして、この毎日の激しい戦いで、どちらが勝つか記録をつけた。第二週には、第二の欠点を取り上げて戦いを挑み、終了のゴングが鳴るまで戦いつづけたものだった。このようにしてフランクリンは、自分の欠点との戦いを毎週、二年間つづけたのである。
『道は開ける』 〜私の犯した愚かな行為 P.308〜