経済上のゲームとそのゲームのルールの決め方の境界線を明らかにすべき

資本主義と民主主義の適正な境界線、あるいは経済上のゲームと、そのゲームのルールの決め方との間にある境界線を明らかにする必要がある。そうすることで両者の境界がきちんと守られるのだ。企業は市民ではなく、大量の契約の束である。市民としての私たちに課せられた大きな挑戦は、企業がそのルールを勝手に決めることを止めさせることだ。超資本主義が民主主義に大きな影響を与えることを防ぐことこそが、変革への唯一の建設的な方策である。
『暴走する資本主義』 〜序 パラドックス P.18〜