技術革新、グローバル化、規制緩和が消費者と投資家に強大の権力をもたらした

技術革新、グローバル化規制緩和の三つが、消費者や株主を引き寄せようとする企業間の競争を激化させ、競争が企業にコストダウンを迫る。そして終幕は、巨大寡占企業や労働組合、多くの地方都市の崩壊であり、企業ステーツマンの退場であり、民主的資本主義という米国のシステムを特徴づけてきた一連の約束事の消滅である。こうして消費者と投資家が権力を獲得し、市民が権力を失ってきたのである。
『暴走する資本主義』 〜第2章 超資本主義への道 P.76、77〜