常に子どもの課題を取り上げずに、子どもの課題として本人にまかせておくこと
親がしなければならないことは、常に子どもの課題を取り上げずに、子どもの課題として本人にまかせておくことです。
自分にまかされている限り、子どもは自分で考えます。こんなことの繰り返しの中で、もっと大きな問題に向かうことができるようになるのです。
ところが、子どもが抱えるはずの課題を子どもにまかせずに、親が処理してしまうことがよくあります。パズルのピースを、なかなかできないからと親が勝手にはめてしまう。ミルクをこぼされると嫌だからと、子どもは座らせておいて親が子どもに給仕する。砂場で傍若無人に振る舞う我が子に反省の機会を設けない−。
朝起きてから夜寝るまでの一日の中で、親はどのくらい子ども自身にできることを取り上げてやっているのでしょう。子どもが考えることを子どもにまかせず、親が結論を出して行動していることがどんなに多いでしょう。
子どもから行動のチャンスを奪い、考える機会を奪うことが多ければ多いほど、子どもの反応する能力は鍛えられません。
『お父さんのための子どもの心のコーチング』 〜第3章 P.114〜