会社にとって何が本当の第一かを判断し、指示するのが経営者の役割

何でも第一を唱えて部下を叱咤激励する経営者は、戦術的志向しかできない人である。ライバルとの競争を課題にした会議では「シェア第一」「売上第一」といい、決算に近づくと「利益第一」になり、その時々で「環境第一」「安全第一」というようでは、経営者失格である。会社にとっていま何が本当の第一かを判断し、それを指示するのが経営者の役割なのである。
経営学』 〜第15章 経営リーダーの10の条件 P.276〜