日本の中空均衡型モデルでは、矛盾するものを排除せず、共存させる

これに対して、日本の中空均衡型モデルでは、相対立するものや矛盾するものを敢えて排除せず、共存し得る可能性をもつのである。つまり、矛盾し対立するもののいずれかが、中心部を占めるときは、確かにその片方は場所を失い抹殺されることになる。しかし、あくまで中心に空を保つとき、両社は適当な一に於いてバランスを得て共存することになるのである。
『中空構造日本の深層』 P.61