オープンソースの原動力は個々の承認感動にある

ところがオープンソースの世界では、ソフトウェアのコードをネット上に無償で公開すると、いきなりロシアとか中国とかシリコンバレーからでも「おまえのここのコードはすごい」とか、「俺も同じこと考えてた」とか、世界中の不特定多数の開発者からリアクションが届く。この感動が核にあるんです。要するに、自分がやってること、面白いと思っていることの専門性とか固有性を、リアル世界で制約された環境では誰もわかってくれないし話す相手もない。でもそれがネットにのった瞬間に変わる。オープンソースの原動力って、結局そういう個々の承認感動にあると思います。
ウェブ人間論』〜第二章 P.66、67〜