負けるのが心底嫌い

ショックを受けたのは、わたしの考えやメッセージからではなかった。話し方、情熱、怒り、直截さであった。たとえば、「ぶっ飛ばす」「当社の事業をかすめとる」といった言葉だ。まったくIBMらしくない言葉、経営者らしくない言葉だ。
・・・<中略>それで、わたしはあのように発言した。わたしを知る人ならだれでも、演技ではないと断言するはずだ。わたしは競争相手をぶっ飛ばすのが大好きだ。負けるのは心底嫌いだ。
『巨象も踊る』 〜第20章 企業文化 P.276〜