日本の社会は「議論の分かれる部分」にエネルギーを集中していない

もうひとつの問題は日本の社会の変化が遅く、外界の変化についていけなくなってしまっているということである。
社会システムが抱える問題のうち、「議論の分かれない部分」だけにエネルギーを集中し、「議論の分かれる部分」、すなわち既存のやり方では通用しない部分についての変化が遅れれば、そのシステムは環境に適応できない「恐竜化」の道を歩むことになる
パラダイス鎖国』 〜第2章 閉じていく日本 P.86、87〜