傾斜的に有望産業に資源を注ぎ込まず、多様なものが共存する場を容易する

日本のゆるやかな開国とはどんなものなのか、大きな方向性を一言で言えば「多様性」である。・・・<中略>
日本は、アメリカに次ぐ経済規模の大国である。国を挙げて、決まりきった「有望産業」に傾斜的に資源をつぎ込む必要はない。その「規模」のメリットを、異質なものや対立するものまでも含め、多様なものが共存するための広い場所として利用するのである。
パラダイス鎖国』 〜第3章 日本の選択肢 P.132〜